『看護師が、保健師転職に有利な理由3選』

保健師

こんにちは、町の保健師です。

私は都道府県保健師を約8年経験し、多くの保健師さんと仕事をしてきましたが、

その中で、何度も看護師出身の保健師さんに救われてきました。

今看護師をされている方で、これから保健師に転職しようと考えている方には、

ぜひ、都道府県の保健師も選択肢に入れてほしいと思います。

なぜ看護師経験があると有利なのか?

看護師のスキルは多種多様ですが、特に都道府県保健師に使えるものは、

  • 採血
  • 臨床経験
  • スピード感

あたりかと。

採血

間違いなく、これが一番です!

保健所勤務では、月に数回(だいたい1週間に1回)、HIV等の性病検査があります。

しっかりと練習して採血業務に従事するので基本的にはうまくいきますが、

中には、血管が細い方や全く見えない方も。

こんな時、看護師経験のある保健師がいると、主担当がどうしても取れなかったら、

「あの看護師出身の~さんにお願いしよう」

と現場はなります。

実は、看護師経験がない保健師はたくさんいます。(私も)

何度も、看護師出身の保健師に救われてきました。

臨床経験

臨床経験も大いに役立ちます。

保健所では、感染症・難病・結核、医療的ケア児、小児慢性特定疾病等の個別支援があります。

市町村と比べ、都道府県は、よりハイリスクの支援が中心。

ハイリスク患者の支援では、医学的な専門用語のため、状態把握が難しい。

例えば、難病患者・医療的ケア児の支援では、在宅酸素・胃瘻・人工呼吸器 など、

高度な知識・アセスメント能力が求められます。

看護師経験があると、アセスメントの解像度が通常よりも高い印象です。

スピード感

感染症対応などは、急性期医療のスピード感に近い形での対応が求められる場合も

私は約3年感染症担当した中で、

麻しん疑いや腸管出血性大腸菌感染症、新型コロナウイルス感染症等を経験しました。

とにかくスピードが命。

走りながらその時ベストな意思決定をするイメージです。

例えば、O157等の腸管出血性大腸菌感染症では、

医師から届け出があった場合、

  1. 疫学調査
  2. 検便依頼
  3. 施設調査
  4. 患者の状態確認

などをタイムリーに行わなければなりません。

この時に生きるのが、臨床経験で培ったスピード感です。

最後に

本当はここに記載しきれないくらい、看護師経験は保健師業務に生きると感じます。

結婚、出産とライフステージが変わると、病棟勤務の継続が難しくなり、

福利厚生の良い、行政保健師へ転職される方を多く見てきました。

看護師経験が保健師業務にどう生かされるか、今持っているスキルを面接時に伝えるか

などを考える時に、少し思い出してもらえたらと思っています。

 

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