保健師のキャリアを振り返る【自分編】

保健師

こんにちは、町の保健師さん です。

今日は、徒然なるままに、自分の保健師キャリアを振り返ってみたいと思います。

きっと、今の仕事に自信を持てない人もいるだろうし、

辞めたり・転職しようって思う人もいるかもしれない。

そう思った時に、まず、自分のキャリアを振り返ってみて、

ターニングポイントもあったので、少しでも参考になればと思います。

失敗だらけの3年間

入庁して約3年間は、

・母子保健(発達障害児・医療的ケア児・市町村支援)

まあ、やらかしまくってました。

保健所なので、役割は市町村支援。

でも、市町村の保健師さんの方が、圧倒的に経験も知識も豊富。

支援する側(保健所)< 支援される側(市町村)

ADHDの不注意傾向が爆発。

ある時、来月予約しているはずの親御さんが、今月の診察に来てしまったことも、、

さすがに、怒られますし、

なにより、自分なりに一生懸命注意しても、うまくいかないことが悔しかった。

夜、一人で泣いたことを思い出しました。

周囲の先輩・同僚、挙句の果てには市町村の保健師さんからも、支援の目が。

全て自分が悪いとは100も承知ですが、辛かった。

今も思えば、苦手なことを一生懸命克服しようとした3年だったなあ。

地域診断に出会う

そんな中、唯一楽しかった仕事は、地域診断。

私の自治体では、新人研修だけでなく、2年目は個別研修(希望者のみ)もあり、

結果的に、私は、3年間ずっと地域診断に取り込むことに。

2年目の個別研修の説明時、「みんな参加するだろう」と思い、

手を挙げたら、なんと私入れて3人しか手が挙がらなかったという想定外 (笑)

◎3年間の地域診断

①地域全体の強み・課題の分析

②地域の現状の事業(サービス)の可視化

③①、②をもとに目標設定(10年後・5年後どうありたいか)

④地域課題と現状事業を比較し、足りないものを新規事業として立ち上げる

ここまで、できました。

課題抽出~新規事業実施まで経験できたことは、

この先の保健師活動や現在のビジネスの基礎になっています。

特に、この地域診断を通じて、

・地域をデザインする力

・データを分析する力

・サービス企画力

を身に付けることができました。

地域診断というフレームワークは、

どの分野に行こうが、ベースの考え方は同じということを理解できたことも大きかったです。

◎学び

自分が発達障害(ADHD)だと気づく
地域診断は、汎用性が高いスキル

苦手なことを諦めた4年目

3年変わろうとして、無理だったたため、もう無理かと。

既にメンタルはボロボロで、自信なんてありもしません。

人事評価の面談で、

「頼むから、業務を変えてくれ」と伝え、結核担当に。

結核担当って、むっちゃ地味なんです。

マニュアルもちゃんとあるから、それ通り確実にやっていく。

塗抹陽性とかだと、多少バタバタはしますが。

1年間の結核担当を通じて、

マニュアル通りに確実にやれば、仕事がうまくいくことを学びました。

◎学び

・マニュアル通りにやれば、仕事はうまくいく。

開花予兆の5年目

別の保健所へ異動となり、担当は、感染症担当へ。

職場も変わるので、一旦、人間関係も概ねリセットされる。

このリセットが本当に良かった。

この4年間の自分のことをみんなは、あんまり知らないだろうから、

「この1年間嫌だったら、やめよう」と思い立つ。

自分の強みは、衝動性=スピードだから、とにかく何でもはやくやろう。

母子保健・健康づくりと感染症は、全く別物です。

母子保健・健康づくり:市町村との関係性も意識しつつ、じっくり進めていくもの。

感染症:保健所が主で動けるし、何よりもスピードが全て。

この感染症が、はまりました!!

なぜなら、ADHDだから。

衝動性→圧倒的なスピード感

不注意→マニュアルなど体系化されているので、ミスが起きにくい

そして、何より、保健所がリーダーでガンガン進められる。

ただ、それでも、ミスはあります。

◎学び

・異動は、人間関係を一旦リセットしてくれる。
・母子保健・健康づくりと感染症は、全く別物と知る。

開花した6年目

新型コロナウイルス感染症の到来。

感染症担当なので、かなり中心的に動く。

感染症は、感染症法という法律に基づき、保健所は動きます。

コロナは第2類相当。

患者対応が注目されますが、それと匹敵するくらい事務対応が。

事務をなんとかしないと、やばい。

どうしたらいいんだろう

色々考えた結果、Youtubeで見たエクセルマクロを知り、

「プログラミングしかない!」と思い、ここから猛勉強が始まります。

もちろん、感染症担当なので患者対応は、全てしたうえで、

通勤時間と家に帰ってからやってました。

ExcelのVlookup関数が、かろうじて使えるレベルからスタート。

モチベーションとなったのは

この状況をなんとかしたい!

患者さんに早く書類を届けたい!

もっと患者さんに寄り添いたい!

メンバーのみんなが少しでも早く帰れるようにしたい!

という思い。

もうとにかく必死ででした。

Youtubeの内容を止めて、操作して、また止めての繰り返し。

なんとか形ができて、実際に効率化されたときは感動☆

特にうれしかったのは、

子育てがあるにも関わらず、善意で残業してくれていた臨時職員さんから、

「~さんのおかげで早く家に帰れるようになりました。ありがとう」

って言われたときでした。

そして、結果的に、

業務効率化というセカンドスキルを得ることができました。

セカンドスキルがあると、

「保健師

◎学び

・誰もやっていないことをやると、競争相手がおらず、失敗しても許されやすい。               (失敗し手も誰もわからないから)
・セカンドスキルがあると、自信が持てる

転職を考え始める7年目

どうにかこうにか、効率化したシステムを作ったけれど、給料は全く上がりません。

コロナ患者の支援で、終電で帰る日々。

休日出勤もあります。

業務効率化” というセカンドスキルを得たためか、

自分のキャリアを考え始めるように。

通勤時間に、

NewsPicksや新R25など、公務員以外のビジネスパーソンの情報

もしっかりキャッチするように。

そして、

「安定ってなんだろう?」

「自分の本当にしたいことってなに?」

「今自分は、何を大切にしたい?」

と自分自身と向き合う時間が増えました。

そして、

「転職」となってしまいますが。

最後に

 

 

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